■小倉恭志スーパーバイザーの総括コメント
第2回トップエンデバーは、第1回と同じく、メンタル面もうまく調整しながら基本的な技術に取り組んだ合宿になりました。ゲーム形式の練習も取り入れた中で感じられたのは、自分の「選手としての資質」にすでに気付いている選手と、まだ気付いてない選手がいるということです。特にサイズの大きい選手はいつもゴールに背を向けたプレーをやってきたでしょうから、第2回のテーマの1つである「スペースを探す」という練習に最初は戸惑っていたようです。コーチングスタッフの話をよく聞いてはいるのですが、イメージしたり理解したりというところまではできていませんでした。しかし、そういうプレーもある、そういうプレーもできるということにエンデバーを通じて気付いてほしいと思います。事実、最終日のゲームではやったことがもうできてきている選手もいました。この年代に最低限これだけは教えようというのがエンデバーであり、その基本的な考えはだいぶ浸透してきています。しかし、これからはそれをさらにレベルアップしていくことも考えていかないと、今年度新設されたU-16日本代表の強化活動にはつながっていかないでしょう。そういう意味で、選手達が自分の役割や長所・短所を理解してプレーすることに気付いたこの合宿は、いい合宿だったのではないかと思います。
また、先ほども言いましたように、はこのトップエンデバーと同じメンバーがU-16日本代表として強化活動に入っていきます。1月のドイツ遠征では実際に日本の外へ出て、体幹の強い外国の選手と対戦する予定です。その中ではカルチャーショックもあるでしょうが、それもいい経験にして、2009年7月のFIBAアジアU-16選手権につなげられればと思います。今年度のメンバーは、最初はおそらく迷っていた部分もあったのでしょう、ゲームをやるにも黙ってやっていましたが、日を重ねるごとにコミュニケーションもよくなり、「U-15トップエンデバー」「初めてのU-16日本代表候補」という自覚も少しずつ出てきているようで、このエンデバーがU-16日本代表にどうつながるか楽しみです。それぞれのチームに戻ってからも、全国の中学生の代表の1人という自覚を持って、練習だけでなくしっかり過ごしてほしいと願っています。
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