昨日よりステップアップ! 総仕上げとして5対5のゲームが行われた。2日目の4対4では、5対5より2人少ないにもかかわらずなかなかスペースが見つけられず苦戦していたが、この日はU-15年代らしいしなやかな吸収力を見せた。練習前に選手同士でタイミングドリルを復習していた成果もあり、2日目までに取り組んだロングパスからの速攻やハンドオフによるスペースを突くプレーがいくつか出た。もちろん、せっかく作ったスペースをつぶしてしまったこともあったが、小池コーチからは「積極的なミスは構わない」と一定の評価があった。 トレーニングも継続が大事 本日のトレーニングは、ダッシュとスクワット。1日目に体幹(腹筋・背筋)、2日目にプッシュアップと全身を強くするメニューを東迎トレーナーから伝授された。「フィジカルトレーニングは、U-16、U-18、U-24、そして男子代表でもずっと続いてきます。体重が軽い今、自体重を負荷にしたトレーニングをできるようにしておきましょう。数回でもいいので毎日続けること」とアドバイスがあった。その成果は第2回エンデバーにて一目瞭然になっているだろう。 “気付き”をキーワードに この3日間では、多くの“気付き”が重要なポイントとなった。スペースはどこにあるか、声は常に出ているか、行動を変えるのは何か…。スタッフ陣から繰り返し伝えられたこれらの“気付き”のヒントを忘れず、第2回エンデバーに向けてまた準備を始めてほしい。 <高橋学コーチのコメント> ゲームを見ていて感じたことは、選手たちは高い個人技こそ持っていますが、自分の得意なことに偏りがちで、視野であるとかチームでやろうとしていることだとかはまだ練習が必要だということです。現状では、頭の中で考えていないと出てこないので、それが自然に出てくるまで繰り返し取り組まなければなりません。ただ、8月のU-16合宿に参加したメンバーの中には、その時とは違う意識で参加している選手がいるというのは私の目にも見えます。気持ちが変わって、行動も変わった選手がいるのはとてもいいことだと思います。 それぞれのチームに戻ってからは、この3日間でやったことをまず整理した上で、それを常に意識してバスケットボールに取り組み、第2回トップエンデバーに向けて準備してほしいです。あとはシュート力。7号ボールにまだ慣れていないとはいえ、この年代を代表し、やがて日本を背負っていくにはまだまだです。このように、U-16スタッフにバトンタッチするにはまだ鍛えるべき点が多くありますが、気持ちのいい選手たちなので、必ずこの思いは伝わると思います。
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