■吉田裕司コーチの総括コメント
今回のU-18トップエンデバーでは、エンデバー制度がようやく“確立”の段階まできたと感じました。ブロックエンデバーを通して様々な技術を習得した者がトップエンデバーにしっかりあがってきているし、全体的な技術力は年々アップしています。そうした総合的にレベルの高い選手たちが一堂に介することで、お互いの刺激にもなったでしょうし、自身の足りない点も見えたに違いないと思える3日間でした。ここでやっただけで終わらせず、一人ひとりが技術をさらに高めていってほしいと思いますが、特に長身プレイヤーがより幅の広い技術を身に付けてくれればと思います。自分のチームではどうしてもポジションが限られてしまうでしょうから、トップエンデバーでは色々なスキルを身に付けて将来につながるように、というのを1番の狙いとして指導しました。 また、今回はU-16日本代表メンバーと同じコートでエンデバーを行いましたが、彼らは将来的には年齢のカテゴリーを越えて1つの代表チームの一員になる者たちです。よって、U-18トップエンデバーのメンバーが、下のカテゴリーからすごい勢いで追い上げてきている、うかうかしていられないという気持ちを持ってくれたら、よりレベルアップが図れると思いますし、一貫性を掲げるエンデバーにとっもて非常によい機会だったと思います。 最後に、閉講式では“勝負”という言葉を使いましたが、その意味としては、バスケットボールは対人競技ですので、目の前の相手をいかに上回っていくかをこのエンデバーの中で体得してほしいということでした。そういった切磋琢磨を土台とした上で、全員が同じことを同じ意思でやっている、「日本のバスケットはこうなんだ」という共通理解を得られれば、最終的には日本の技術力は上がっていくでしょうし、将来強化活動に入っていったときにも生きるのではないかと思っています。
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