ENDEAVOR PROJECT 2007-2008(エンデバー プロジェクト 2007-2008) / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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2008年3月16日(日)@ナショナルトレーニングセンター 前に戻る
(最終日)
今日の活動レポート

学生選抜とのゲームで最終チェック
エンデバー最終日のこの日は、学生選抜候補との練習ゲームを行うことになった。ゲーム方式はU-18エンデバーと学生選抜候補をそれぞれ4チームに分け、10分(時間止め)×2面7試合(うち大学生同士2試合)。関東1・2部をはじめ5地域の学連を代表する30名の大学生プレーヤーが隣のコートでアップし始めると、エンデバーのメンバーはやはり気になるのかちらちらと視線を送っていた。ただ、その表情はあくまで“ワクワク”であり、笑顔も見られた。吉田コーチらが「どんどんチャレンジすること」と再三伝えていたこともあってか、ゲーム前の心構えはバッチリだった。

しかしゲームがいざ始まると、学生選抜候補はセレクションを兼ねていることもあり激しいディフェンスを展開、エンデバーチームはシュートに持っていけず24秒オーバータイムを続けて取られてしまう。これを打開したのはガード陣。声を出してリーダーシップを発揮し、トランジションの速いバスケットに持ち込むと、フォワード・センター陣も果敢に1on1に挑んでいく。12試合中半分の6試合で30点以上失点を喫したが、1桁差でくらいついたゲームも5つと、最後まで声とアグレッシブさを失わずに2時間走り続けた。この奮闘に、学生選抜の陸川章ヘッドコーチは「特に上級生のメンバーが全く物怖じせずに積極的に向かってきた。サイズもあるし、シュートもノーマークにしたらきっちり決めるし、将来が楽しみです」と感心していた。

U-18エンデバーの“兄貴分”
この学生選抜候補には、U-18エンデバーの出身者がズラリ。変わらぬ活躍ぶりに、エンデバーを指導してきた吉田コーチも「ぱっと見て“あぁ、あの選手だな”と思うし、プレースタイルがステップアップしたなと感じる選手もいますね」と表情を緩めた。出身者の1人である西村文男選手(東海大)は“弟たち”を見て、「やってやるぞという気持ちが強く積極的にドライブしてきたし、よくシュートも入っていたと思います。うちも何回かやられている部分があって、うまくなっているなぁ、レベルが上がっているなと思いました」と笑顔だった。

閉講式は次のステップの始まり
全てのメニューを終えたあと、閉講式が行われた。吉田ヘッドコーチは「皆大変よく頑張りました。さすが選ばれたメンバーだなと思います」とねぎらった。今年度のU-18エンデバー活動はここでいったん終了となるが、今年8月のFIBAアジア選手権大会ではこのスタッフ・メンバーが軸となる。「今回の活動を、東アジア予選、そしてFIBAアジアU-18選手権本大会とつなげていきたいと考えています。3月末にU-18日本代表としての合宿を行いますが、そのメンバーはこれから話し合って決めます」と吉田ヘッドコーチ。「君達のバスケットはどんどん伸びているから、今回は惜しくも(選外)というメンバーもいるけれどそれに負けずに次はいいバスケットを表現できるよう頑張って下さい。それから、ここで感じたことをチームに帰って少しでも伝えて、手本となることを願っています」とエールを送った。エンデバーでの“普及・育成”という土台の上には、“強化”というステップが待っている。エンデバー活動の成果がどう表れるか、東アジア予選、FIBAアジアU-18選手権と見守り続けることが大切だと言える。

今日のスケジュール
7:00〜 起床
7:30〜 朝食
9:30〜12:00 練習
12:00〜 閉講式
12:30〜 昼食
14:00〜 解散
 
今日の練習メニュー
<午前>
ウォーミングアップ
コースチェック
3メン
対面シュート
10分ゲーム×7試合
クールダウン

選手のコメント
<比江島慎選手のコメント>
大学生は自分と同じくらいの身長の人でもパワーがあるしスピードも違っていました。でも得意な1on1にどんどんチャレンジしていけたし、そのうちの何本か通用したのでいい経験ができたと思います。今後に向けては、今自分は中にドライブに行くことが多いので、外のシュートの確率をもっとあげて、1on1の幅を広くしたい。4月のU-18台湾遠征の候補メンバーにも選んで頂きましたが、相手が大きくてパワーもあっても上に行くならここで負けていられないので、絶対勝ちたいと思います。
<狩野祐介選手のコメント>
練習ゲームをやってみて、スピードも体力も筋力もさすが大学生だなぁと思いました。こちらはなかなかいつものようにはできなかったですが、シュートは逃げずに入れることができたと思います。昨日までの疲労も足にきてはいましたが、(高校の)井手口コーチから盛り上げる選手になれと言われ癖がついているので、ここでも自然に声を出して盛り上げました。この3日間、吉田コーチをはじめいつもと違う方にまた違ったことを教えてもらったので、そのいい部分を吸収してチームがレベルアップするように、また、自分としては精一杯の力を出したので、もし次も選んで頂けたら今回以上にもっとできるように、チームに帰っても頑張っていきたいと思います。
<皆川徹選手のコメント>
U-18エンデバーに参加させてもらい、テレビや雑誌で見ていた先輩たちと一緒にやれて楽しかったし勉強にもなったし、色々な思いがありました。その上今日は大学生ともできて…自分はバスケを初めてまだ1年ちょっとなので、大学生とやること自体初めてだったのですが、名前を知っている人ばかりでもう放心状態でした(笑)。この3日間を振り返っても、最初はのまれてしまって自分のプレーができなかったのですが、徐々にこの環境にも慣れて、持ち味を出せたしたくさんアピールができたと思います。今後はまず高校で身体を戻して、周りの皆に迷惑をかけないこと、そして1つでも多くプレーを盗むことを目標にしたいと思います。U-18はセンターでも皆走りますし、外角のシュートやダンクも打ってくるし、自分の持っていないものを皆が持っているんです。今回の合宿は自信にもなりましたし、今後の目標もできました。
 

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