「代表」をより意識した第2回トップエンデバー 女子より約1ヵ月半遅れての平成20年度第2回男子トップエンデバー。第1回から場所が変わり、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。体育館に続く廊下には北京五輪メダリストの写真がずらりと張られており、「日本代表も使っているということで、何だか違った雰囲気があります」とはある選手の感想だ。開講式での「全国の中学生の代表という自覚を持とう」(小倉スーパーバイザー)という言葉はもちろん、2面取れる広いコートの隣では女子U-16の強化活動が行われていることも選手たちのモチベーションを刺激していた。 また、富樫ヘッドコーチら、11月に新設されたばかりのU-16日本代表チームのスタッフも顔を揃えた。井手口コーチは23・24日に県新人大会があるにも関わらず駆けつけ、期待の大きさが感じられた。「U-16カテゴリーからは日本代表チームとして強化活動となり、ゲームで勝つことが必要になりますが、毎日集まって練習できるわけではない。そこで、選手達がどんな力を持っているか見極め、いいところを引き出すようなスタイル、チームを作りたいと思っています。この年代の男子はどんどん変わっていくので楽しみ」とは富樫コーチ。井手口コーチは選手達に「エンデバーの活動で基礎をしっかり身に付けて」とエールを送っていた。 「声」「視野」…前回のポイントを確認&応用 しかし、実際に練習が始まると、この第1日目は何度も「声」について注意されてしまった。「大事なのは緻密さ、正確性」と小池コーチが言うように、要求されるレベルが上がった分、なかなか声まで気が回らない。「世界で戦うんだろう?」と高橋コーチ、天田コーチがハッパをかけると大きな声が出るが、続かない。この課題は明日に持ち越された。この他、“直接視野”“間接視野”“ディフェンスの5つのワーク”など重要なポイントが次々と問われ、これにはしっかり答えていたが、練習後半ではそれらが組み合わさったり応用されたりしたコンビネーションプレーが続き、初日ながら非常に密度の濃い内容となった。 天田正弘コーチのコメント 第1回U-15トップエンデバーの際、今年度はポイントを絞ろうと決め、特に“視野”のことを重点的に取り組みました。それから1ヶ月半経ったこの第2回トップエンデバーでの様子を観ると、選手達は”直接視野”“間接視野”を意識した練習をしてきたのでしょう、頭での理解はできているなと感じました。ただ、違うメニューになったりゲーム形式になったりしたときにはまだ定着しているとは言えず、その部分はこれから積み重ねなければいけないと思います。 第2回トップエンデバーの第1日目のテーマとしては、“ボールを持ったとき、どうやって2人・3人のコンビネーションを作っていくか”を意識してやりました。ポイントは、ボールを持っているときいかに視野を持って攻めるかと、ボールを持っていないときどこに視野を持って空間を見つけるかの2つです。この基本的な動きが、第2・3日目に4on4や5on5ゲームをやったとき、ベースとして出てくれればいいなと思います。
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