短い時間だけど、まずは知ることから! 学校行事のため遅れていた愛知・桜花学園高組が合流(渡嘉敷来夢選手は療養中のため欠席)した2日目。この日も世界基準の基本的な動き、特にトラベリングをしないステップについて、何度もコーチングスタッフから声がかかっていた。トップエンデバーは育成の場であるが、強化につながる育成でなければならない。U-18トップエンデバーでは、日本国内ではなく、世界に通じるバスケットを展開しているのだ。「2泊3日の短い期間だし、学校に戻れば、また元に戻るかもしれないけど、世界の基準を少しでも知ってほしい」とU-18強化委員の1人である梅嵜英毅・山梨学院大ヘッドコーチは言っていた。 経験者のコンビネーション 午前の練習の後半はゲーム形式の5対5となった。自分のプレイを出せる選手、自分のチームでやっているようなプレイが出せない選手など、結果は三者三様であったが、やはり昨年U-18トップエンデバーを経験している選手は堂々としていた。U-18東海ブロックエンデバーのコーチである大畑昌己コーチは、その経験者たちのプレイを見て「年に数回しか集まらないのに、ちゃんとコンビネーションができている。大したものだ」と絶賛していた。これも今までのU-18の積み重ねがあったからこそである。 未来のために、今やれることを 午後もゲーム中心の練習。選手たちは午前中の反省を踏まえながら、自分の持っているプレイを出して、自らの存在感をアピールした。視察に訪れた諸山文彦強化副本部長は「日本バスケットボール協会にとって、五輪出場は最大のミッションです。その前に今年はFIBAU-19女子世界選手権もあります。選ばれた選手は上位を目指していただきたいし、来年はFIBAアジアU-18女子選手権がありますので、昨年同様、優勝を目指してほしいと思います。そのためにも今の時期に基礎技術、体力、心の部分をしっかりと強化して、一生懸命頑張ってください」とエールを送った。
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