ENDEAVOR PROJECT 2009-2010(エンデバー プロジェクト 2009-2010) / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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開催概要 参加メンバー 活動レポート フォトライブラリ 総括コメント


■小池一元コーチの総括コメント

第1回トップエンデバーでは、2つの柱をイメージしています。1つはこの合宿のメインになった「育成」、そして日本全体に広げて行かないといけないことをこの場でしっかり伝達する、すなわち「普及」の2つです。今年度は特に、集まった30名の選手達に今後代表としてやっていくための基礎的な技術をきちんと教えていくことを意識しました。昨年までよりさらにシンプルな部分をしっかりと教えていく。ですから、逆に1日目のメニューではこれまでのような細かい部分をあまりやっていないなと感じられたかもしれません。もちろん2日目にエキシビジョンゲームがあったので、5on5を作るための時間もとりましたが、その分最終日に基礎的なドリルを入れてカバーしたつもりです。選手たちの様子を見ると、“知ってはいるけれど、できない”ことが多かったようです。知っているかどうかとできるかどうかは違います。まず知って、そして意識してできるようになったら、今度はいつでも自然にそのプレーや動きが出る。それができるということです。一流の選手は、普段の練習をしっかりやることで無意識の状態でいいプレーができています。コートに出てから考えるのではなく、準備がしっかりできるかどうかなのです。その準備を習慣付けるきっかけを、このトップエンデバーの中で作っていきたいと思っています。

集まった30名に限らず、全国のU-15世代のプレイヤーには、まずバスケットボールを好きになってほしい、そして楽しんでほしいと思います。楽しむの中にも、本来そのスポーツが持つ楽しみと、もう1つチャレンジする楽しみというのがあると思います。バスケットが好きでチャレンジ精神のあるプレイヤーは、チームで指導を受ける以外にも自分で試合を観に行ったり、本を読むなどして自分から学ぼうとする姿勢が出てくるものです。そうでないプレイヤーとは、明らかに違います。多くの情報を得て、そこに近づきたいと思って自ら練習する。過去のトップ選手を見ても、もちろん全国の素晴らしいコーチの方々のご指導はありますが、プラスアルファを持っています。例えば元NBA選手のマイケル・ジョーダンみたいになりたい、ではそのためには…と、将来の夢・目標や具体的な形が明確に見えてきたときに、子供達はそこに向かって努力を始めます。ですから、まずは楽しんでほしい。そうすればそこから自然に向上心が生まれてくるでしょう。だから私たちスタッフは、苦しい練習を教えなくてはいけませんが、それを耐えた先にある喜びも教えてあげたい、全国に伝えていきたいと思っています。

技術面では、ボールと仲良くすることが大事です。“今日は意識してボールハンドリングの練習をしよう”という日はたまにある程度でしょうが、そういう日以外でも常にボールを触っていれば自然に身についてくることがたくさんあります。そして、ボールを磨いたりバッシュの手入れをし、ユニフォームを自分で洗うなどの生活面での準備も必要です。そういった心技体と生活がきちんとできているプレイヤーは試合でも活躍できます。例えば野球のイチロー選手は自分のスパイクを磨いているそうです。24時間は、皆に平等に与えられている。その24時間をどう使うか、そこで全て変わっていきます。“うちの学校は体育館を使える時間が少ないから…”等の条件をつけるのではなく、それなら今はこれをやろうと考えられる選手になること、それが今のU-15世代に1番必要かなと思います。そうすれば自然と色々なことができてくるのです。心が変われば運命まで変わりますから、U-15世代の皆さんには夢を持ってやってほしいなと思います。


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