ENDEAVOR PROJECT 2009-2010(エンデバー プロジェクト 2009-2010) | 日本バスケットボール協会 公式サイト
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■小池一元コーチの総括コメント

この3日間は「ファンダメンタルをもう1度やろう」というコンセプトのもと構成しました。それをベースに、ちょうどU-16日本代表(第1回FIBAアジアU-16男子選手権開催中)の情報が入ってきたので、トランジションと強いディフェンスという、15人の選手の今後につながるようなメニューもプラスしました。その2つはまず何より意識付けが大事だからです。そのために、1、2日目の夜にはミーティングも開いて、「意識を変えることがいい習慣を作る」とコート内、コート外で強調してきました。結果、トップエンデバーの合宿は3日間でしたが、それでも選手達の意識はずいぶん変わりました。なんとなくやるプレイから考えてやるプレイが多くなってきたと思いますし、集合や着替えといった生活面でも見違えました。最終日のゲームを見ても、今まで走らなかった選手が走るようになったり、シュートを打たなかった選手が打とうと心掛けたりなど、意欲を感じました。それができれば、「チームとして必要な技術」に自分の技術を合わせるという方向につながっていけるでしょう。今年は、特別に秀でた選手がいるわけではなかったのですが、その分チームとしてやろう、皆でなんとかしようという意気込みを感じましたね。選手同士もよくコミュニケーション取れるようになってきたので、U-18トップエンデバーにカテゴリーが上がったり、U-16日本代表に選出されたときにその力は大きいと思いました。

また、今回はトレーニングにしっかり取り組んだことも大きかったと思います。トレーニングも、先ほど言ったように意識付けてやるのがすごく大事です。しかし、指導者の中には専門的な勉強をしている方もいるでしょうが、U-15世代の選手達は「やらなければいけないが、どうしたらいいのかわからない」という状況に置かれているのがほとんどです。まだ身体の発達段階なので、自分の体重を生かしたトレーニングをしてほしい、かつそれを習慣化してほしいという思いから、コンディショニニングスタッフに付いてもらいました。第1回トップエンデバーよりデータの伸びた選手は、そのおかげで意識付けがされたと思います。なのでこれが全国の指導者の皆さんに伝わっていけば、皆が当たり前のようにトレーニングもやってくれるはずだと思います。エンデバーは普及・育成が使命ですから、我々がこの合宿で取り組んだことを全国に浸透させて次のステップにつなげる必要があります。強化の段階になっても、合宿で集まるたびに同じことを教えていてはレベルアップできませんので、各年代に必要なものがエンデバーを通してきちんとクリアされるように、最終的に日本が強くなるように改めて頑張りたいと思います。


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