ENDEAVOR PROJECT 2010-2011(エンデバー プロジェクト 2010-2011) / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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2010年8月28日(土)@品川区立伊藤学園 前に戻る 次に進む
(第2日目)
今日の活動レポート

徹底的に基礎・基礎・基礎
日本のバスケットボールの核ともなるハンドリングの練習から2日目の練習は始まった。「基本ができていれば形が違っていても対応できる」と鷲野コーチ。ハンドリング、パス、シュート、ディフェンスと、選手は徹底的に基礎を教えこまれていく。そして、選手達には、チームに戻るとそれを伝えなければいけないという使命がある。選手達の理解が深まるように、ポイントポイントで細かく指示が出され、一つひとつの練習に「状況を想像しながらプレーすること」が求められる。そして、トップエンデバーとしての「自覚と責任」が植えつけられていく。

暑さとの戦い
今回の会場は空調設備がなく、非常に暑い中で練習が行われている。そのため、練習メニューの間にこまめに水分補給が行われている。しかし、それでも午前中は3人の選手が不調を訴えるなど、選手たちにとっては厳しい状況だと言える。
トレーナーの田中美樹子さんは「全中のすぐあとなので、疲労が重なっている子もいます。選手とコミュニケーションを取りながらやっています。水分補給のタイミングは、この時期は30分に1回くらいは必ずとってください。また、汗の中にはにナトリウムやカリウムなどのミネラルも含まれていますので、水だけじゃなくスポーツドリンクなどで補給してください。それが難しい場合は塩を加えたり工夫することが大切です」と話す。食事を摂った後の午後からの練習では、午前中にリタイアした3人も復活し、全員が最後まで練習を全うするなど、ここに参加できるチャンスを活かそうと懸命にプレイしていた。

パス&ラン× パスラン○
よく「パス&ラン」と言われるが、ここU-14トップエンデバーでは、「パス&ラン」とは言わない。「パスラン」だ。「一呼吸置いている間はないんだよ!」パスをしてそのまま立っているのはもちろんダメ。パスしたら、必ず走る。それもすぐに。「パスラン」を徹底しよう。

五十嵐克之コーチングスタッフのコメント
今回はU-14ということで中学2年生のメンバーです。エンデバーが始まって8年目ですが、そのなかでエンデバーの考え方が浸透してきていて、特にブロックのコーチに伝達していただいたことを吸収している子が多く、練習も以前に比べればスムーズに出来ています。非常に普及という面で、しっかりと伝わってきているという気がします。
中3になると、大人に近い考え方ができるようになり、自分たちで考えながら行動できるという部分も多いのですが、まだ自分がどの舞台にいるのかということも含めて理解していない子もいるようです。このチャンスを逃さないで、練習中もチャレンジして、アピールしてもらいたいと思います。そういう部分がもっと出てくればいいですね。自分に自信がないからだと思いますが、どちらかというと特に大きい子が引っ込んでしまう子が多いので、どんどん前に出てきてやってもらいたいですね。
まだこの時期は体幹ができていないので、軸作り、重心をどこに置くかなど、パワースタンスをまず覚えて欲しいです。そして、ボールをキープすることが自分がよい判断をする材料になりますので、ボールの位置を意識してやってもらいたいと思います。

今日のスケジュール
6:30〜 起床
7:00〜 朝食・会場へ移動
9:00〜12:00 練習
12:00〜14:30 昼食・休憩
14:30〜17:30 練習
18:00〜 ホテルへ移動
18:30〜 夕食
20:00〜 入浴・洗濯等
21:00〜 ミーティング
22:00〜 消灯
 
今日の練習メニュー
午前
ストレッチ
ウォーミングアップ
ボールハンドリング
パスドリル
休憩
ジャンプシュートドリル
レイアップシュートドリル
午後
ボールマンディフェンス
台形内2on1
台形内2on2
休憩
シェイビングドリル
3Pシュートドリル
体幹トレーニング
クールダウン

選手のコメント
<竹内美里選手のコメント>
昨日は、トップエンデバーに来るのが初めてだったので、すごい雰囲気に飲まれたところがあったのですが、1日経って仲間とも仲良くなれたので、楽しくやることが出来ました。自分のチームでやっている練習とメニューが違っても、ポイントや目指しているところが同じだったりするので、プレー的には考え方の整理も早く出来たのでよかったです。トップエンデバーでは「責任と自覚を持つ」ことの大切さを知り、今後はオフザコートやオンザコートでも自覚を持たないといけないと思いました。それは徹底してやっていきたいと思います。挨拶は当たり前だが、見えないところで、自分のできる仕事をしたり、人のためになることをしたいと思います。中学校ではキャプテンをやっているので、これからは自分のチームで引っ張っていくことと、ここで学んだことをチームのみんなに伝達をしていきたいと思います。今U-14に選んでもらったので、来年U-15に選んでもらいたいです。今目の前のことを一つずつやっていきたいと思います。
<井上芽依選手のコメント>
ここに来て、自分が練習できているのは、周りの人のおかげだと思い全力で頑張りました。最初は知らない言葉がいっぱいで、コーチが何を言ってるのかわかりませんでしたが、他の友達に聞いてわかるようになりました。練習はやったことがないものが多いです。これまで、ボールのポジションが悪いと言われたことはあったのですが、ボールの引きつけが遅いからカットされやすいと言われたのは初めてだったので、今後気をつけてやろうと思います。集まったグループが自分より皆身長が高くて、どこのポジションをやればいいんだろうと思いました。チームではセンターで3Pシュートも打ったことがなかったのですが、ここではフォワードになるので頑張らなければいけないです。できなかったことがいっぱいあったので、それができるようになってU-15に呼ばれるようになりたいです。

<安達美咲選手のコメント>
自分の県では通用していたプレーが、ここでは周りが大きいので自分の通用するプレーが少なくなったなと感じます。いつもだと、ゴール下でもちょっとジャンプすればシュートが打てたのに、今はディフェンスが高いので打てなかったり、ドリブルがあまり上手じゃないので、抜けなかったり…。「ミスのないプレーをしろ」と学校ではよく言われるのですが、ここでは「ミスして、そこからどうするか」ということを教えてもらい、ミスしてもいいんだという考え方を教わりました。将来は、実業団とか強いチームでバスケを続けたいと思います。日本代表などで海外の人に対してどれだけ通用するのか、やってみたいです。
 

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