トップだからこその意識づけ 最終日の練習は、トレーナーの山下紫乃さんが選手のテーピングに追われて全体でのストレッチができなかったため、選手はこの2日間で教わったことを思い出し、自分たちでストレッチを行った。そして、ウォーミングアップのあとはハンドリング、ドリブル、シュートのドリルと、前日までに行ったドリルに新たなものも含めて、これまでの教わった技術を一つひとつ確認。ボールミートの時の脚、ボールポジション、手首の返りなど、鷲野コーチからは「トップの選手だからこそしっかりやりなさい」と選手への意識付けが強調された。 最後はオールコートの3対3 エンデバーはあくまで育成を目的としているため、今回の合宿では5対5は行われず、ボールポジション、ボール移動、ハンドリング、ドリブル、シュート、ディフェンスなどファンダメンタルを中心に行われてきた。そんな合宿最後のメニューはオールコートの3対3。これまで全力でコートを走るメニューがなかった分、彼女たちは持てる能力を余すところなく発揮し、目を見張るプレーをどんどん披露していく。最終日の最後ということで、疲労が溜まっているはずなのに、そんなものはどこ吹く風。3日間を通して一番声が出て、活気があった。やっぱり走ってシュートを打つのが一番楽しい。 成長を見せる場はこれから これまで行われているU-15のトップエンデバーは全中も終わり、すでに部活を引退している3年生をメインで行われていた。そのため、その成長ぶりは高校生になった彼女たちからしか見られなかった。しかし、今回のU-14のトップエンデバーは全員が中学2年生。今後、3月に行われるジュニアオールスターや、8月に行われる全中では、彼女らが主役となって活躍する場となる。そして、その場こそが今回教わったファンダメンタルを元にどれだけ成長したのかを示す場であり、またU-15のトップエンデバーに選ばれるかどうかのカギとなる。 福田悦男スーパーバイザーのコメント ブロックエンデバーで中学1年生を集め、今回U-14ということで初めて行ったのですが、これまでより年齢が低いということで生活面などで心配している部分はあったのですが、取り組み方も意欲的で、思った以上に自覚を持っている選手が多く、こちらの取り越し苦労でした。技術的に見ても、レベルの高い選手が集まっていますが、表情や態度を見ていても、人間性の豊かな選手が集まっているという感じを受けています。 また、実際開催してみて、この年代で一度、トップエンデバーの合宿を行うということの意味の大きさを実感しています。選手は個人的にも自覚ができたと思います。この子たちが頑張って各都道府県の選抜メンバーに選ばれれば、3月のジュニアオールスターで見ることができますし、ここで教わったことが土台となってどういう風に変化しているのか評価の場面になってきて、そこでまたU-15を選べるというのでは大きいのではないかと思います。
|