基礎・基本を磨いて、本当の実力を身につける。 選手個々が持っている能力をさらに引き出すことを主眼に置いているエンデバープロジェクト。その全国版である「2010年度U-15女子トップエンデバー」が本日から始まった。開講式で福田悦男スーパーバイザーが「このトップエンデバーでは、みなさんが持っている能力を伸ばすためにも、基礎・基本、英語でいえば『ファンダメンタル』をしっかりと学んでください。基礎・基本だからといってたやすいものではありません。もしかしたら、できないこともあるかもしれません。バカにせずに、真剣に臨んでほしいと思います。」 今回のトップエンデバーに選出された30名の選手の中には、チームで「エース」と呼ばれる存在の選手が多い。都道府県、地方ブロックでは何気なくやって結果を出せていたとしても、それは本当の実力ではない。鷲野鋭久コーチングスタッフからは「普段はトップだとしても、ここは同じくらいレベルの高い選手が集まっています。お互いが刺激し合ってほしい」と声をかけられた。個々の持っている実力を、基礎・基本を磨くことで本当の実力にしていく。そんなトップエンデバーの練習が、今年も始まった。 選手の資本はやはり自分の体である。 初日の今日はまず、練習前におこなうトレーニングについて、津田清美トレーナーから講習を受けた。30名のうち26名が3年生。つまりは所属チーム(部活動)では引退をしている選手たちである。しっかりと体の各部位を意識しなければ、ケガを引き起こしかねない。体幹のトレーニングに始まり、肩甲骨の可動域を広げるためのトレーニング、股関節を意識した下半身のトレーニングなど、バスケットに必要で、かつ自分の体重を使うことで負担を軽減させるトレーニングを、みっちり40分間おこなった。正確な姿勢でやると、すぐに顔をゆがめる選手もいたが、「これこそが自己管理につながるのです(鷲野コーチ)」。 五十嵐克之コーチングスタッフのコメント 今年の30名を見ると、やはりファンダメンタルが全国的に定着していることが伝わってきます。できない子がほとんどいない状態で、すそ野が広がっているなと感じます。今日は本当にファンダメンタルだけの練習でしたが、明日からは走る練習も出てくるようなので、今度は走りながら自分で判断しなければいけなくなります。この広いコートの中で、自分はどのように走って、フロアバランスを取りながら、スペースをやっつけていくのか。エンデバーは「個」の高まりを目指すところですが、チームの中の「個」がすごく大事になってくると思っています。 今日の練習を見ていると、まだまだボールマンが味方を目で追いかけているところがあります。そうではなく、まずはシュートをしっかり狙って、人を追いかけないようにすること。そして鷲野コーチもおっしゃっていましたが、パスをした後の動きが遅いところがあるので、そういうところをもっともっと教えることができればいいなと思っています。
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