3日間で変わった意識 合宿最終日は、学校行事の関係で萩尾選手と森田選手の2名が先に離れていたので13名で行われた。前日まで一番声を出していたキャプテンの森田選手が抜けたことで、逆に多くの選手から声を出そうという意識が見て取れた。また、これまでトレーナーの方が前に出て行っていたウォーミングアップなども、選手たちは内容もほぼ覚え、慣れた感じで行う様はさながら代表選手の様に堂に入っていた。 改めて見せた可能性 最終日のメニューは新しいことはせずに、これまで行ってきたメニューの確認に時間が割かれた。フィギュアエイトなど、用語や動きに戸惑っていた前日とは違い、一度教わったことにすぐに順応し、対応する選手たち。鷲野コーチも「みんなは飲み込みが早い。自信を持っていい」と、さすがトップとして選ばれている15人だという素質と実力の高さを示し、息のあったプレーを見せていた。そして最後に合宿の集大成としてオールコートの4on4が行われ、今年のU-15トップエンデバー全日程を終了した。 いかに意識するか エンデバーでは、ファンダメンタルを中心に「個」を輝かせること目標としている。閉講式で福田悦男アドバイザーから「3日間という短期間で定着することは難しい。これを自分のチームに帰って意識して続けてください」という言葉があった。エンデバーで教わるチャンスは多くない。選手達がここで学んだことをいかに意識して続けていくか。その姿勢を持ち続けていくことで、今後彼女達がU-18、ユニバーシアード、女子代表など各年代の代表選手へと繋がっていく。 <鈴木知香子コーチのコメント> 今回の合宿は、今持っている力ですぐに試合に通用するという選手というよりは、エンデバーとして、今できなくても、基礎基本を身に付けてほしいということで集めた選手達でした。声を出して練習する、動きながら声を出す、要求されていることを表現するなど、まだまだ習慣になっていない選手も多くいたので、選手たちにはそういった習慣を今後つけていってもらいたいです。この年代の優秀な選手が集まる機会はそんなに沢山あるわけではありません。合宿は3日間しかないので、どんな選手なのかを早く知るためにも、選手にできるだけ近いところで接するようにしています。選手からは、自分を見つめ直したり、これからの方向性を見出せたというような話が聞けたので、すごくいい機会になったと思います。
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