エンデバーは基礎の充実を図る場 30名で行われた第1回合宿から選抜された15名により、第2回U-15トップエンデバー合宿が味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた。彼女達の代は、来年行われるU-16アジア選手権の主要メンバーとなる可能性が高いが、開講式で福田悦男スーパーバイザーからは「将来を見越してもっと基本的な部分を学んでもらいたいというのが私たちスタッフの願いです。ぜひとも、さらに伸びるために、基本をもっと磨いてください」と基本の重要性が強調された。また、鷲野コーチからも「今できる選手よりも、これから伸びる可能性がある選手が選ばれている」と選手達への期待が示され、選手達もそれに応えようと合宿での決意を新たにし、合宿が始まった。 ウォーミングアップに1時間 バスケットボールにおいてファンダメンタルとは「基礎・基本」を指すが、その分野は幅広い。初日の練習はケガ人を出さないように、清水トレーナーによる腹圧を意識したトレーニングから始まった。ウォーミングアップを兼ねて約1時間。自分の身体の知り、ケガをしない身体づくりをすることもファンダメンタルのひとつだ。これから長い選手生活を送る彼女たちにはプレーだけでなく、そういう部分でも意識づけが必要とされている。 なんで腹圧が大事なの?<清水結トレーナー> 腹圧を高めることで、体幹の固定力が高まります。それにより下半身の力をより上半身に伝えやすくなります。脚力があるのにシュートが届かないという選手は、体幹がうまく脚力を上半身に伝えていない可能性があるので、そういう子に体幹の使い方を教えてあげるとシュートが届くようになったりします。 ちょうど骨盤のすぐ内側を触ってもらって、そこが硬くなっていると腹圧が高まっています。この年代だと、お腹に力を入れることができない子が多いので、まずは固める練習で、そこがクリアできたら、次は固めながら呼吸をできるようにしていきます。 スクワットをするのにも腹圧を意識してやるのとやらないのとでは、だいぶ違うと思います。そこを意識付けしながらトレーニングをやってもらえれたらと思います。 <福田悦男スーパーバイザーのコメント> この年代の選手は来年のU-16のアジア選手権に出場する年代です。そのため、今年のU-15トップエンデバーでは、第1回目のときに、強化という部分でU-16のスタッフの方たちも見に来られ、セレクションの意味合いも兼ねていました。この第2回のトップエンデバーでは、U-16に選ばれている選手も選ばれていない選手もいます。ただ、ここに集まっている選手たちは、たとえU-16に選ばれていなくても、その先が楽しみな選手達です。基本的なひとつひとつの動きを学ぶことがエンデバーであり、それが将来的に必ず強化に繋がっていきます。そういう意味で今現在、即戦力ではないかもしれませんが、その次のステージで活躍できる選手になってほしいです。
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