魅力を伝える全力プレイ! 最終日は、10月に行われる第2回トップエンデバーの選考も兼ねて、9:40からゲームが行われた。3日目ということもあり、怪我をしないように、ゲーム前に鷲野コーチから「ゴール下でのシュートのときはファウルをしないようにしよう」と注意が入った。しかし、ゲームになれば、選手たちは猪突猛進状態。当然、ルーズボールなどでは激しい接触もあり、指を怪我する選手も出たが、それもすべては全力プレイであるがゆえ。集中をしてゲームに臨んでいたからこそ、大きなケガにならなかったのである。この合宿中、鷲野コーチから「ミスをしないようにプレイすると魅力がなくなる」という言葉がよく聞かれた。そういう意味で言えば、小さなケガはあったものの、最終日の全力プレイで選手たちは自分の魅力を存分にアピールできていた。 笑顔で終えた第1回合宿! 続けて行われた閉講式では、井上眞一U-18強化委員から、来年行われるU-16アジア選手権などについての説明があった。さらには「来年のU-16アジア選手権、再来年のU-17世界選手権、その次のU-18アジア選手権、U-19世界選手権を経験して、将来はぜひオリンピックに行ってほしい。それだけのメンバーがいる合宿でした」との賛辞も送られた。さらに福田悦男スーパーバイザー、鷲野鋭久コーチなどからも激励の言葉を受けた選手たちは、笑顔で平成20年度第1回U-15女子トップエンデバー合宿を終えた。 SAKURA DINING 選手・スタッフが毎日食事を摂っていたのが、アスリート・ヴィレッジにある「SAKURA DINING」という食堂。ビュッフェスタイルで、選手たちは各々好きなものを取ってテーブルについていく。大人になるにつれ、栄養学も学んでいくのだろうが、今はとにかく食べて体を作っていくしかない。そういう意味でも、さすがというべきか、選手たちは厳しい練習の後でもしっかりとご飯を食べていた。この「SAKURA DINING」は全競技団体の選手・関係者が利用するので、この3日間でも先の北京オリンピックで活躍したレスリングの吉田沙保里選手や陸上競技の池田久美子選手などがいて、選手たちも目を輝かせていた。 五十嵐克之コーチのコメント 毎年のことですが、いろんな技能が定着しつつあって、こちらが指示したことがすぐできるようになっています。ただ、その目的の理解が少し足りないという印象を受けたので、そこを考えてできるようになれば、さらによいものになるはずです。それは、逆に言えば、私やブロックエンデバー推薦のコーチなどがもっと伝えられればよかったなという反省でもあります。今年のメンバーは、アウトサイドのプレイが例年に比べて、シュートの確率もよかったように思います。だからこそ、センター陣がインサイドのポジショニングなどをしっかりできるようになれば、さらに今後につながっていくと感じました。
|