最高の環境で、今年度2回目のトップエンデバー、スタート! 第1回トップエンデバーから1ヶ月も経たない本日、今年度2回目のトップエンデバーが第1回同様、ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた。NTCといえば、JOCが管轄する日本のトップアスリートのみが使用できる建物で、ここに設置されているmondo社のゴール(世界の主要大会で使われているもの)は、日本で唯一ここにしかない。U-15トップエンデバーのメンバーは、そのような環境の中で2泊3日の練習ができるのである。しかも今回は、11月2日からインドネシアで行われる「FIBAアジアU-18女子バスケットボール選手権大会」に出場する、U-18女子日本代表の選手たちが同じ期間、隣のコートで練習をしている。すぐ上の目標、もしくは憧れの選手がいる中で、いい緊張感を持って初日をスタートさせた。 金子寛治・特別コーチの“ビッグマンドリル” 今回の合宿には、愛知・安城学園高校の監督であり、元日本代表のキャプテンを務めた金子寛治先生が特別コーチとして参加している。日本の弱点ともいうべきインサイドをどう攻略していくか。直接的なパワーや高さで勝負ができないのなら、さまざまなテクニックを駆使して、いかに相手のパワーや高さを分散させていくかがキーになる。そのためのビッグマンドリルというわけだ。U-18日本代表選手と一緒に金子特別コーチの説明に聞き入る選手たち。新しいテクニックが手に入る喜びで、目が輝いていくのがわかる。フロントターン、リバースターン、スピンムーブと次々にチャレンジしていき、完璧にはできないまでも少しずつコツをつかんでいたようだ。 金子寛治・特別コーチの感想 いろんなテクニックを身につければ、バスケットはもっとおもしろくなると思います。でも、センタープレイの最後はテクニックではありません。闘争本能が必要なのです。ただ、ここがおもしろいところですが、テクニックを覚えると、やる気も出てきて、闘争本能もでてくる。この相乗効果を生かしたいところです。U-15トップエンデバーは育成の場だと聞いています。ここでいろんな手の使い方、足の使い方、シュートのバリエーションを練習することは非常にいいことだと思います。バスケットは繰り返しのスポーツだから、若い年代からいろんなことを経験して、成長したときに自然にそれらの動きができれば、これまでとは大きな違いになると思います。 福田悦男スーパーバイザーのコメント 15人になったということで、選手から「私たちがやらなければいけないんだ」という気持ちが伝わってきています。また今回のメンバーはすごく前向きで、取り組みが真面目だなと感じています。目の前にはU-16としての「強化」というものがぶら下がっていますが、やはりファンダメンタルをしっかりとやった中での強化になると思うので、基礎基本をどれだけできるかがU-15トップエンデバーのベースになります。また鷲野コーチがおっしゃっているように、ただ漠然とやるのではなく、狙いを明確したうえで練習をするかしないかで、その技術が身につくか、つかないかが決まってきます。ここでは、駄目な場合に鷲野コーチが集合をかけて、フィードバックさせて、再確認する。そうすると、子どもたちも「今のでは駄目なのか」と思って、すぐ次には変われています。私はそれでいいと思っています。エンデバーから強化に移るのだけれども、基礎の部分は押さえた上で強化につなげていきたいと思っています。
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