すべての土台となる基本プレイ 最終日の今日は基本に戻るところから練習をスタートさせた。U-15女子トップエンデバーのお家芸的な練習である「狭い範囲での2対1」がそれだ。ボールミート、キャッチ(もらい足)、ムーブ、ボールポジションをしっかりやりながら、視野もしっかりと確保しなければならない。昨日までは応用ともいうべき、少し進んだ練習をしていた選手たちだったが、基本的な細かい部分を何度もチェックされながら、再度、基本の動きが重要であることに気がついたようだった。 手応えを感じたラストゲーム この日のゲームは15人を2つに分けて行われた。そのなかでは、これまで教わってきたセンター同士のプレイや、カッティングからのプレイ、エンドラインからのスペシャルプレイなども飛び出し、見ているコーチングスタッフもこの合宿の手応えを感じているようだった。そして、最後に行われた閉講式では、福田悦男スーパーバイザーから「U-15トップエンデバーは1つの点です。点と点を結ぶ学校での練習をしっかり続けておいてください」という訓示を受け、2008年度のU-15女子トップエンデバーは幕を閉じた。 アスリートビレッジでの宿泊体験 選手・スタッフが2泊3日の合宿を行ったナショナルトレーニングセンターには、「アスリートビレッジ」と呼ばれる宿泊施設が併設されている。ツインのタイプと、大きなリビングルームを中心に置いて、その周りにシングルルームが3つ、トリプルの部屋が4つあるタイプがあるそうだ。選手15人が宿泊したのは後者。「みんなでリビングに出てきて話もできるし、楽しかったです」と根岸夢選手。第1回のレポートで紹介した「SAKURA DINING」(食堂)のほか、「勝湯(かちのゆ)」という大浴場もあり(選手のほとんどは使わなかったそうだが)、U-15女子トップエンデバーの選手たちは練習だけでなく、日本随一のアスリート施設も体験できたわけである。 鈴木知香子コーチのコメント 今回のメンバーはすごく吸収力があるなと感じました。このような形で教わることに慣れていない選手も中にはいて、教わったことがすぐにはできなかったり、すぐに対応できなかったりしているのですが、3日間で「あっ、もうできるようになっているな」と思う場面もあって、さすがは選ばれた中でさらに選ばれた15人だなと思いました。また、今回のメンバーは本当に素直な子が多くて、真面目で、まとまっていて、これからいいチームになっていくと思います。絶対的なエースはいないかもしれませんが、チームとしてはいい方向に進んでいくのではないかと期待しています。
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