強化副本部長からのエール 最終日のメニュー・5on5ゲームは2日目の午後と同じだったが、ウォーミングアップの後に諸山文彦強化副本部長から以下のようなエールが送られると選手たちの表情が引き締まった。いわく、「エンデバーの中で、個人技術・基礎技術・体力そしてバスケットに取り組む姿勢をしっかり身に付けることが、将来の日本代表に必要な条件だと強く感じています。バスケットボール界全体が皆さんに期待しているので、精一杯頑張ってください」。たとえ昨日と同じメニューであっても、改めて目的を再確認してゲームに入れるよう後押しする強いメッセージであった。 コミュニケーションが好プレーを生む メンバーは昨日とは違う5チームに分かれてゲームを重ねていったが、どのチームもサポートスタッフのもと積極的にコミュニケーションを図っていた。ガードの選手がリーダーシップを発揮しただけでなく、普段はインサイドポジションの選手も慣れないアウトサイドをやりながらセンタープレイヤーに指示を出していた。その結果、ディフェンスを2人ひきつけてフリーの味方にアシストするなど、お互いを生かすプレーが徐々に増えていった。最後のゲームが終わる頃には、各チーム異なるカラーがはっきりとわかるようになっており、短期間ながら充実したトップエンデバーとなった。 5on5の後のトレーニングでも、2往復半ダッシュ23秒イン×6本というメニューが課されたが、「センターの選手が頑張らないと意味がないんだよ!」と吉本トレーナーが声をかけると、センター陣は必死にガード・フォワード陣を追い掛けていた。さらに、その後のスタビライゼーションもメンバー同士声を掛け合って全員で乗り越えてみせ、エンデバー後の強化活動に向けても期待がふくらむ雰囲気を残して3日間の締めくくりとなった。
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