平成20年度U-18女子トップエンデバー、開講! 今年もU-18女子トップエンデバーが、東京・品川にある日本航空健保体育館で開講された。開講式では日本バスケットボール協会の荒順一女子強化部長が「2012年のロンドン五輪や2016年の五輪に向けて、このカテゴリーは重要なカテゴリーです。つまり、みなさんがその主力の候補なのです。その名誉を胸に叩き込んで、高い目標を持ってバスケットに取り組んでほしい。日本のバスケットの先頭を走る気持ちを忘れないでほしい」とエールを送った。その瞬間、初日に集まった25人の選手たちは一様に顔を引き締めた。 世界基準の動きを 初日の練習は、基本的な動きの確認および徹底が主だった。特にトラベリングの基準が世界では若干異なるのか、ストップの仕方、ピポットの踏み方を徹底練習していた。また体格で劣る日本が大切にしなければいけないのはスピード。速くて、しかも正確さを求められる。「ボールが来る前に動いて、自分のディフェンスを崩す。そのためには、ボールを持っていないときからディフェンスを見て動けることが大切だし、それがいい選手の条件だ」と、同じく日本航空健保体育館で強化合宿を張っているU-16女子日本代表の林慎一郎ヘッドコーチ(前U-18女子日本代表アシスタントコーチ)から檄が飛んでいた。 一色建志コーチのコメント 大きい選手はいるのですが、まだ走れていないし、バスケットの基本的なことも全然できていません。昨年、インドネシアで行われたアジア選手権に出たメンバーはできていますが…全体的にはまだまだという感じがします。いつも言うことですが、U-18としてはリバウンドとセンター陣の当たりが課題で、しかも相手よりも早く走ることができないと大変です。そういった世界基準のバスケットを、少しでも理解してもらわないといけない。 アジア選手権を経験して思ったのですが、日本人は本当に器用です。うまさはある。ただルールも変わるので、相手をかわすプレイではなく、当たっていくプレイをしないとこれからは駄目でしょう。今回の31名から15名を「平成21年度の「U-18日本代表候補」として選んでいくわけですが、落とされた16人も、トップエンデバーに選ばれたことに誇りを持ってほしいし、ここで学んだことを導入として、またいろんなチームのチームの選手を見て学んだことをチームに持って帰って、継続してもらえたらいいなと思っています。明日からは選考という側面も出てきますので、選手には遠慮をせずに、自分のプレイを見せてほしいです。
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