攻守をつなぐリバウンド 午前練習のテーマは速攻。そのスタートとしてリバウンドの取り方、次に走り方を細かく確認した。リバウンドのポイントは、1日目のディフェンスドリルで出てきた内容と重なる点が多く、その後の展開では同じく1日目のオフェンスドリルで出てきた要点が繰り返される。つまり、リバウンドは攻守をつないでおり、攻守両方のポイントが含まれているのだ。小池コーチの「身体の小さな日本の選手は、これを無駄なくやり、走り切ることが大切」という言葉が全てを表していた。 国体会場でお披露目! 午後は、バスで国民体育大会の少年男子の会場に移動。国体のエキシビジョンとして、国体を観戦しに来た方々の前で紅白戦を披露するためだ。多くの方が見守る中、1人1人場内アナウンスで紹介された。紅白戦のほうは、午前の練習時に決めておいたチームで臨んだものの、練習してきたことをすぐに出すのはなかなか難しかった模様。それでも、紅白戦終了後は温かい拍手を頂いた。この拍手をまた頂けるよう、エキシビジョンの場で得た課題や手応えを忘れずに努力を継続していかなければならない。 U-15世代にも重要なトレーニング 男子U-15は今回から星川トレーナーが帯同し、計測やシャトルランテスト、トレーニングを取り入れた。だが、シャトルランテストは朝一番に行われたにも関わらず、提示された目標値にも例年の記録にも届かなかった。「君達は最も持久力が伸びる年代。今頑張らないと!」と危機感に火をつける。トレーニングでも、正しいやり方を身につけられるよう丁寧にレクチャーしていた。これで、「バスケット以前のところから変えていかなければ」という意識はスタッフや選手にも伝わった。あとはエンデバーの役割の1つとして、各地域にも広めていくことが大切だ。 小倉恭志スーパーバイザーのコメント エンデバーとして初の試みとなる国体イベント事業は、選手たちにとって本当にいい経験になりました。こういった場を与えてもらえてよかったです。今回は紅白戦という形でしたが、もし来年度以降も同じような機会をもらえるのであれば、見せ方も工夫して取り組んでいければと思います。 紅白戦の内容としては、国体の少年男子準決勝という高校生のゲームの後だったので、身体は大きくても中学生だなという印象が残ったのではないでしょうか。7号ボールはまだ扱い慣れていないでしょうが、普段からもっと触れるようにしてほしいなと思いました。 今回のトップエンデバーでは、「ボールの扱い」に加えて、「自分の身体の動かし方」という部分でも特にサイズのある選手たちは苦労していると感じました。それはきっとトップエンデバーに選らばれた30名だけではなくて、全国の中学生プレイヤーに言えることだと思います。怪我の予防策の1つにもなりますので、それぞれのチームでトレーニングを取り入れていかないといけない、それがエンデバーのカリキュラムの1つにもなっていかなければいけないと思います。
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