走って点を取らなければ、走り損 午前中は、トランジションバスケットを武器とする青山学院大の長谷川健志エンデバーコーチングスタッフ(以下ECS)より、アウトナンバーの攻め方のレクチャーから始まった。ボールがどこにあるか、人がどこにいるかによって明確な指示が出たため、選手たちの動きはスムーズ。ただ、2on1、3on2と人数を増やしていくと、肝心のシュートの確率が落ちてしまった。「せっかく走ったのだから最後まで決めよう。でないと走り損になってしまうよ」と長谷川ECSはユーモアとともに伝えていた。 どちらの声が大きいか?! 女子U-18エンデバーでも話題に上がった“声”。合宿2日目、ディフェンス練習に中心的に取り組んだ男子においても重要ポイントとなった。この日、午前中に主に指示を出した瀬戸孝幸コーチは「声が大事!」と自ら大きな声で指示。午後には榎本日出夫ECSをはじめコーチ陣が発破をかけると、最初はコーチ陣の声ばかり聞こえていたのが、選手たちの声も大きくなってきた。しかし、まだまだ足りない。「彼ら自身が気持ちを燃やして、私達に向かってきてほしい」(榎本ECS)とコーチ陣は待っている。最終日は、コーチと選手とどちらの声がより大きく聞こえるだろうか。 ディフェンスのバスケットをしよう 午後はたっぷり時間をかけてディフェンス練習を行った。しかし、しめくくりのゲームが始まると、なかなかやったことを出せない。合間にいったん集合して、「ディフェンスのバスケットをする」ことをもう1度確認。するとオールコートプレッシャーからボールを奪ったり、ビッグマンもひるまず当たっていったりする場面が見られた。学んだことをすぐ発揮するのは難しいが、やろうとする姿勢があれば必ず変わっていける。久井コーチが1日目に言ったように、“まだ100ではない”が、“100に近付いている”と感じさせる2日目となった。 渡部浩一コーチングスタッフのコメント エンデバーコーチングスタッフ含め、コーチングスタッフ、サポートスタッフの方々は、大人ですし世界を知っている方もいらっしゃるので、今後通用していくために今これが必要だよ、と伝えています。しかし、トップエンデバーのメンバーたちはなかなかうまく理解や表現ができていないように感じました。まだ17、18歳ですからそこを気付かせてあげるのが私たちスタッフの仕事だなと改めて思いましたね。可能性は無限に持っている年代なので、意識が高くなれば一気に変わることができます。だからこそ今、遠慮などせず、自分のスイッチを自分で入れてほしいと思います。中には初めてトップエンデバーに来たメンバーもいて、慣れないこともあるかと思いますが、この場に来なければわからない部分もあるので、この機会を生かして、各地域に持ち帰ってほしいです。 また、私自身もコーチングスタッフとして参加させて頂き、全国トップレベルのコーチの方とエンデバー合宿に取り組むことができて、いい勉強、いい財産になっています。所属校の理解などもあってこういった機会を与えてもらっていることに感謝しないといけないですし、自分のチームだけでなく、県や地区にもこの経験を生かさなねばならないと思います。そして日本のためになることを身につけられるよう取り組みたいと思います。
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