ビッグマン揃いの平成21年度U-18トップエンデバー 平成21年度男子U-18トップエンデバー38名が味の素ナショナルトレーニングセンターに集まった。2年前のU-15トップエンデバーの際は「元気さ」が際立っていたが、そのときには参加していなかったビッグマンが今回加わり、「大きい」という印象も加わった。この有望な選手たちを育成するべく、コーチングスタッフ、サポートスタッフに加えて、エンデバーコーチングスタッフも集結した。開講式でも第40回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ2009)で優勝を飾った明成高のヘッドコーチである、佐藤久夫エンデバーコーチングスタッフからも激励があるなど、充実した環境の中で始まった。 大事なのは「質」 合宿1日目は、ブロックエンデバーの復習から始まった。と言っても、トップエンデバーではより「質」が重要になる。一緒にやるメンバーのサイズが大きくなっても、ドリブル、パス、パワーポジションなどの基本をしっかり行えてこそ、エンデバーが根付いていると言えるのだ。その中で、この日特にコーチ陣から指摘されることが多かったのがスクリーンプレー。「焦ってスクリーンがしっかりかかっていないから、ただごちゃごちゃしてしまっているよ」とアドバイス。すると、視野が広がった選手たちは、自然に拍手が起きるようなコンビプレーも徐々に出せるようになっていた。 女性コーチに学べ! これまで、U-18トップエンデバーのコーチングスタッフは男性ばかりだったが、今回はエンデバーコーチングスタッフとして、アトランタ五輪とアテネ五輪に出場した永田睦子エンデバーコーチングスタッフが参加した。早速、「1つ1つの練習には意味がある。1つ新しいことをやったら、前にやったことを忘れてしまってはダメだよ!」と凛とした声が飛んだ。なお、このエンデバーの練習を見守っていた中川文一女子日本代表ヘッドコーチは「インサイドの守り方が独特で巧いから貢献できるのでは」と言っていた。エンデバーは、指導者の育成の場にもなっている。 隣のコートでは“先輩たち”が活躍 味の素ナショナルトレーニングセンターでは、同時期に大学生が対象の育成強化キャンプが行われていた。U-18トップエンデバーのOBであり、久井茂稔コーチングスタッフの教え子である篠山竜青選手からは、「僕たちがU-18だったときはこのような充実したトレーニングメニューはありませんでしたが、エンデバーのときから取り組んでいたらなと今、痛感させられています。だから今のメンバーにはこの環境を幸せだと思ってほしいです」と先輩らしいエールが送られた。 久井茂稔コーチングスタッフのコメント 今回のエンデバーでは、ブロックエンデバーに引き続きエンデバーコーチングスタッフの方々にご協力頂きました。彼らが加わったことで、必要な技術や考え方について、より内容を充実させられたと思います。ただ、私達の要求に対して、選手たちはまだ100は出せていないかなと思います。まだまだもっと激しく、強くやってほしいですね。また、3日目に100近くできるようになっても、チームに帰ってから継続しないと浸透しないため、スタッフも各地域で引き続きサポートしていければと思っています。今年度のメンバーはビッグマンが多いですが、U-18エンデバーの段階では今回行ったような細かいスキルが既に身についているようにすることが重要だなと改めて感じましたので、今後継続して取り組んでいきたいと思います。
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