昨日のゲームをふまえて 午前の練習は、第1日目・第2日目とは異なるメニューが中心となった。昨日の高校生との練習ゲームの反省をふまえ、2on0(2人)、3on0(センターを加えた3人)の合わせの動きを何種類も確認。最初にやったのは誰もが知っていてパス1つでシュートまで行くシンプルなプレーだったが、受け手の出るタイミング、パスを出すタイミングを突き詰めるとなかなかうまくいかなかった。「味方のマークマンの重心が、マークから自分(カバー)に動いている間にパスをすること。移動し終わってからでは遅いよ」と富樫コーチは言うが、それは本当に“一瞬”なのだ。また、1つのドリブルや1つのステップにも指示が飛ぶ。「1つ1つの動きに意図があるんだぞ」。その意図を自然に考えられるようになったとき、そのプレーをできるようになったと言えるのだろう。 続いて、実際にディフェンスをつけたハーフコートの3on3、4on4を行った。普通なら「今日やったプレーを使って」となるが、コーチ陣は「今日やったプレーを使いながら」と指示。ディフェンスの状況やマッチアップはその都度違うし、バスケットのプレーは数種類に限られたものではない。ディフェンス役のメンバーが何をやるかわかっているなら、さらにその裏をかけということだ。選手達は1つ先のプレーを常に考えてやることが求められ、最初はなかなかうまくいかなかったが、徐々にいいプレーが出始めたのは将来性あふれるエンデバーのメンバーらしかった。このメニューを行ったのは約1時間のみだったが、中身の濃いものになった。 ウインターカップ見学! 午前の練習を早めに切り上げたのは、東京体育館にて開催中のJOMOウインターカップ2007第38回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会の男子準々決勝を観戦するためだ。「JBA」のロゴが入った揃いのスウェットを着ての移動はやはり注目を集め、最寄の千駄ヶ谷駅に降り立つと迫力があった。会場では“U-15エンデバー”と張り紙がされた席につき、真剣な眼差しでコートを見詰めた。感想を聞くと、どの選手も「中学生と全然違う!」と口を揃えた。この大会を生で観るのは初めてという藤田選手は、「ちょっとでも萎縮したらのまれそうな雰囲気がある」と感じだそうだ。だが1年後には、エンデバーのメンバーがこの場所に立って、堂々とプレーしているかもしれない。 小池コーチのコメント 今日の練習は選手の疲労も考慮しつつ、ハーフコートの動きを中心に行いました。かなり頭を使うメニューでしたが、バスケットは切り替えが大事なので、これを機に普段から次にすべきことをきちんと考えられる習慣をつけてくれればと思います。クールダウンは、日頃私が勉強していることを生かして担当しています。特にこの中学生の年代は、柔軟性と、しっかりした体幹を身に付ける意識が重要です。一生懸命やるあまり無理なトレーニングをしてしまわないように、と思っています。他にもやりたいことはもっとたくさんあるのですが、その中でも、トップ選手としての心構え、生活、それからメンタルトレーニングについてをミーティングの時間に話しました。特にメンタルトレーニングはこれから必要になると思うので、今後につなげてくれればと思います。
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